土曜日。
これまで12年間取材し、ボチボチ書いてきた「投資家の父より息子への遺言」を読み返す。
暴落で刺激されて、やはり最初の部分から書き直ししようと決める。
最初の稿は「アベノミクス」による上昇で書き出したが、今回は株の不可思議さから書く。ギリシャ、中国発の株安が世界に広がるところからだが、日本は何も悪くないのに巻き込まれてしまうのが投資家の不安心理なのだ。これをヴォラティリティという。アナリストの中にはヴォラティリティという単語を株価の上下幅だと思っているやつがいるが間違い。不安心理の広がりをいうのである。
地震でいう「震度」と「マグニュチュード」の違いといったところか。揺れの大きさではなく、影響度の広がり。